【新日本プロレス】
なぜか応援したくなる!?人気選手が持つ天性のキャラクター
ファンがイメージするレスラー像を崩さない
プロレスラーにはそれぞれコンセプトとなるキャラクターがありますよね。
1人の人間として本来持っている素の部分を出さず、そのコンセプトに合わせてプロレスラーとしての役を演じていてどこかイメージを守っているように感じます。
これはキャラクターを売りにする職業なので当然の事だと思います。
人前に出る職業であればどんな職業であれ自分を脚色して演じている部分はあると思います。
飲食店の店員さんは普段どんなに暗い性格の人であってもお客さんの前に立つ時は笑顔で明るい印象を持ってもらい、気持ちよく食事ができる店内づくりを心掛けています。
このような感じでお客さんがイメージするレスラー像を崩さないよう、人気を維持するために戦略的に演じ切るという事もプロレスラーという言葉に含まれているような気がしますが、プロレスラーの中にはその人が持つ普段の素の顔が強烈な個性となり、自然体でいる事がコンセプトになっているように感じられるレスラーもいます。
そういうレスラーを見ると、親近感が湧くからか応援したくなります。
【新日本プロレス】
なぜか応援したくなる!?人気選手が持つ天性のキャラクター
応援したくなる本間選手
自然体でいる事がキャラクターになっていると思うレスラーに本間選手がいます。
本間選手は色黒で声も枯れていて見た目も怖そうな印象ですが、素直な性格がにじみ出ていて笑顔も可愛らしく、親近感が湧きます。
その素直さがプロレスにも出ていて自然と応援したくなってしまいます。
一生懸命頑張っているのになかなかうまく技が決まらない事がファンの心を刺激するからか声援を送りたくなるのです。
本間選手の技に「こけし」という技があります。
こけしはコーナーポストに登った本間選手がマットに横になっている相手選手めがけて頭から落ちていくという危険な技です。
この技は決まらない事が当たり前のようにお客さんから認知されています。
ですが、今回こそは決まるのではないか?と期待させる部分もあり、
決まるか?決まるか?あぁー、だめだったー!
と見ている人達の心を揺さぶります。
決まらなかった時はお客さんが笑顔になってしまうという不思議な光景を生み出す技です。
技が決まった時は会場からおぉー!という声と共に拍手が起こります。
本間選手本人はそう思っているか分かりませんが、なかなか決まらない技と分かっていながら何回もチャレンジしては失敗をくり返し、それでもあきらめずまたチャレンジする心を持ち続ければいつかは報われるという事をこけしという技を使って見せてくれているような気持ちにさせてくれるのです。
これは日常生活にあてはめて考えると分かるのですが、誰にだってなかなか思い通りに事が進まない場面に出くわすこともあり、それでもあきらめずにチャレンジし続ければ、いつかはきっと上手くいくと信じているから共感を呼ぶのだと思います。
そして本間選手はこけしが成功した時、ものすごく嬉しそうな笑顔をみせてくれます。
逆に失敗した時は本当に悔しそうな顔をします。
その本間選手が持つ素直さがファンの心を惹きつけ応援したくさせているのだと思います。