【新日本プロレス】
棚橋選手世代交代のバトンの行方は?オカダカズチカが新時代のエース
新日本プロレスのドラマから見えてくるもの
新日本プロレスで起こるドラマには理由があると思います。
それはストーリーを盛り上げお客さんを楽しませるというのが根底にあるとは思いますが、選手のコンディションや将来を考慮して計算されている部分もあるような気がします。
現役選手で居続けられることは可能でも、トップ戦線で戦い続けるというのには限界を迎える時期がいつかは来るものだと思います。
棚橋選手もいつかはエースの座を誰かに託す時期が来ると思います。
新時代のエースはオカダカズチカ選手しかいないと思います。
なぜそう思うのかについて取り上げていきます。
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棚橋選手世代交代のバトンの行方は?オカダカズチカが新時代のエース
オカダカズチカと外道
海外武者修行から成長して帰ってきたオカダ選手の参謀に外道選手がつきました。
オカダ選手は外道選手という強烈なアピール力を持ったスポークスマンを味方につけ注目を集めました。
それは外道選手の試合後のマイクパフォーマンスが楽しみでオカダ選手の試合を観たくなるくらいでした。
とはいえ、オカダ選手の身体能力の高さにも驚かされました。
打点の高いドロップキックや足の速さ、技のレパートリーの豊富さや反応速度の速さもまさにレベルが違っていました。
当時のオカダ選手にまだ足りなかった要素を外道さんがサポートする事でいい方向に化学反応を起こし、トップレスラーの位置まで登りつめ、新日本プロレスの人気も急上昇し金の雨を降らし続けました。
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オカダカズチカと棚橋弘至
オカダ選手と棚橋選手は新日本プロレスのトップ戦線でずっとライバル関係でした。
さかのぼると1・4の凱旋試合の後、メインイベントでチャンピオンになった棚橋選手に挑戦表明した事が始まりでした。
オカダ選手に対して観客からまだ早い!という声が飛び、ブーイングの嵐でした。
沢山のレスラーたちが長い年月をかけ地道な努力を重ねながらIWGPに挑戦する事を目指している中、まだ実績も何もないオカダ選手が急に横入りしてきたので納得いかないのは当然だと思います。
ですがオカダ選手はその後チャンピオンになり、新日本プロレスに革命を起こしました。
棚橋選手との試合で入場時に飛んでいた野次やブーイングも、試合が進むにつれ声援が増えていき、お客さんに自分がチャンピオンにふさわしいレスラーだという事を試合内容の素晴らしさで実力をもって認めさせました。
オカダ選手が棚橋選手とのマイクパフォーマンス時に言っていた、
「お疲れさまでした。」
という言葉には今思うと深い意味を感じます。
それは長い間IWGPチャンピオンとして闘い続けてきた棚橋選手に対して、
「僕が一番強いレスラーだという事をわからせてあげますよ」
という皮肉めいた言葉にも思えますが、
「あなたが守りつづけてきた新日本プロレス。今後プロレスラーとして自分が納得できる試合ができなくなったとしても、僕が新日本プロレスの次世代のエースとして団体を支えていきますので先の事は心配せずプロレス人生を楽しんでください」
というメッセージも込められていたように思います。
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突然のキャラ変更
2018年にベルトを失ってからというものオカダ選手はキャラが変わったように思います。
というより、今のオカダ選手が本来の姿なのかもしれないですね。
それまでのオカダ選手はチャンピオンとしてこうあるべきというポリシーを持っているように見えました。
今は連続防衛記録も更新し、1つの節目を終えた解放感からなのか楽しさを噛みしめながらプロレスをやっているように思います。
後輩レスラーも沢山増え、経験値を重ねてきたオカダ選手からはチャンピオン時代とはまた違う余裕を感じさせてくれます。
それと共にさわやかなイメージになっています。
最初CHAOSはヒールのユニットという印象だったのが、ヒールとベビーの混合のような形態に変わり、月日と共にベビー色が強くなっていきました。
どっちつかずの状態だったCHAOSに不穏な空気が流れだしたのは「あの選手」の加入からです。
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バレットクラブ分裂
今回のテーマはオカダカズチカ選手ですが、バレットクラブが分裂した事もおおいに関係しています。
分裂の空気を感じだしたのはUS王座でケニーオメガ選手が熱戦の末、ジェイホワイト選手に負けた時にベルトを受け取ったジェイ選手からハングマンペイジ選手がベルトを取り上げましたが、オメガがそのベルトをジェイに手渡し返したことから揉め事が始まった頃です。
そのあとオメガは信頼を置いていたヤングバックスとも微妙な関係となりました。
その後オメガは飯伏と組み、揉めていたコーディとも和解したのですが、G1クライマックス大会でのキングハクの登場によってバレットクラブは分裂しました。
そしてバレットクラブOGとバレットクラブエリートというユニットが生まれました。
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ジェイホワイトに異変
ジェイホワイトは凱旋帰国後CHAOSに加入しました。
ですがジェイはしばらくすると試合でユニットのメンバーがやられていても助けに入らないまま勝手に帰っていくなど、CHAOSメンバーとの絆を感じさせない行動が目立つようになり、CHAOS内に異変を感じるようになってきました。
その後1・4の権利証を賭けて行われた棚橋対オカダの試合後、おかしな行動ばかりいていたジェイホワイトが乱入してきました。
壮絶な試合を終えダメージを負っているオカダをジェイが襲い、今までずっとオカダと苦楽を共にしてきた外道もジェイと共にオカダを裏切りパイプいすで攻撃し、CHAOSに亀裂が入りました。
そして次の権利証戦の棚橋選手とジェイホワイトの一戦で棚橋選手が勝利した後に事態が動きます。
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CHAOSメンバーがバレットクラブOGへ
棚橋選手とジェイの試合後、ジェイが外道選手と共に棚橋選手を襲い始めました。
そこにオカダ選手が助けに入り、CHAOS同士が揉め出した時に邪道が現われ、事態を落ち着かせようとしていた時バレットクラブOGがリングの周りを囲みました。
そして、味方だと思っていた邪道を含む全員がオカダ選手の事を襲い、邪道外道、ジェイホワイトがバレットクラブOGに加入したのです。
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棚橋とオカダの共闘
ジェイホワイト達の裏切りによってオカダ選手と棚橋選手に絆が生まれ始めました。
あれだけライバルとして長い期間争ってきた二人ですが、心のどこかではお互いを認め合っていたのだと思います。
それに伴って、特にアナウンスはされませんでしたが新日本本隊とCHAOSが同盟を結ぶ形になりました。
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棚橋選手世代交代のバトンの行方は?オカダカズチカが新時代のエース
オカダが次世代のエース
ここまで簡単に今までにあった出来事をいろいろと振り返ってきましたがそれには理由があります。
あくまでも想像の話ですが、この出来事1つ1つが全てオカダ選手を新日本プロレスの次のエースにするために少しずつ自然な形でシフトしていくために考えられた長編のストーリーではないだろうかと思えて仕方がないからです。
棚橋選手は現在も年齢を感じさせないような試合を見せてくれていますが、いつかは限界を迎える時期が来ると思います。
先日行われたニュージャパンカップにおいて棚橋選手は自身の決め技ハイフライフローに頼らない試合をしていました。
ハイフライフローに限らず、コーナーポストの上からマットへ体当たりのような形で飛ぶ技は膝にすごく負担がかかると言われています。
以前より棚橋選手はケガによっての欠場が多くなってきたように感じます。
膝以外にも相当のダメージを抱えたままエースとしての期待を裏切らないために闘ってきたのだと思います。
棚橋選手への不安要素が多くなってきてからのストーリー展開は今まで以上に速かったように感じます。
バレットクラブの抗争に始まり、ストーリーが進むごとにCHAOSを自然な形で本隊側へ持っていき、2つのユニットのメンバーたちをランダムにタッグマッチで組ませる事で2つのユニットを1つの新日本本隊としてお客さんに認知されるように働きかけていたのではないかと思えてきます。
そう考えるとそれら全てがオカダ選手をエースにするために少しずつ積み上げてきたもののように見えてきませんか?
棚橋選手にはずっとエースでいてほしいと思っています。
というよりずっとエースです。
もしかしたら今後はエースという言葉の意味合いが変わっていくかもしれません。
頭のどこかでいつか棚橋選手が新日本プロレスの中心選手というバトンを譲る時が来るという事を覚悟しているというのが本音なところです。