【新日本プロレス】欠場から復帰したばかりなのに!ケガや弱点をつく闘いの厳しさ

【新日本プロレス】
欠場から復帰したばかりなのに!ケガや弱点をつく闘い

弱点をつく試合

新日本プロレスに限らず戦いにおいて相手の弱点をつく戦術もありますよね。

卑怯な事のようにも思いますが勝負の世界の厳しさもプロレスは教えてくれます。

戦国時代の歴史の中で数で圧倒的な差があった敵軍の手薄な所を襲い、少ない兵力で勝利をおさめた事を卑怯だなどと言っても通用しません。

勝負事では勝ちにこだわるからこそ相手の弱点を見つけ、そこを徹底的に攻める事は当然の事なのです。

コンディションがどうであれ一度リングに上がった以上は弱点を責められるのも覚悟の上で選手達はプロレスを見せてくれているのです。

今回は相手選手の弱点を攻める事について取り上げていきます。


【新日本プロレス】
欠場から復帰したばかりなのに!ケガや弱点をつく闘い

プロレスは闘い

プロレスは、闘いとはどういうことかという事について気づかせてくれます。

弱点を攻めると言っても相手の弱いところを攻めるだけではありません。

相手が自信を持っている所を使い物にならないぐらい痛めつける事は精神的にもダメージを負わせます。

プロレスラーはそれぞれ決め技を持っています。

どの選手も最後の決め技に持っていくまでの試合展開の流れを逆算しながらプロレスを楽しませてくれています。

決め技には重要な役割を果たす体の一部分が存在していますよね。

ラリアットならば腕、ひざ蹴りならば足、跳躍力が必要な空中技ならば腰や足などは最後に技を決める上で重要な役割を果たす体の一部分であり、最もパワーの温存が必要であり、かつ最も負担がかかる場所でもあります。

また投げ技など相手の体を持ち上げたり、踏ん張る力が必要になる足腰はどの選手においても負担がかかる場所だと考えられます。

つまりその場所を痛めつける事は決め技の衝撃力を弱らせる事に繋がり、それによって最も得意な技を出しにくくする事で相手選手の自信を喪失させる事ができるということです。

ですから相手の得意技に重要な役割となる体の一部分を徹底的に痛めつけ、自分へのダメージを軽減させる事で勝利に一歩近づけるという闘い方は試合の主導権を握るための戦略的な闘い方と言えます。

プロレスは相手の自信を持っている場所を痛めつける事で自信の根拠となる強みを弱点にしてしまうという闘い方も見せてくれます。

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欠場から復帰したばかりなのに!ケガや弱点をつく闘い

ケガからの復帰戦

プロレスラーは何かしら体に爆弾を抱えていると聞きます。

いつ決め技を出すかをファンは期待しているので負担がかかるとわかっていても体に鞭を打って闘ってくれているのだと思います。

ですが体に無理をくり返しダメージを蓄積させていくとケガに繋がります。

体の異変に気づいていながらも待っているファンの期待に応えるために出場し続けた結果、ケガで欠場となってしまう事もあります。

ケガでの長期欠場期間を終え、やっとリングに戻ってきた選手を見ると嬉しい反面心配になる気持ちも出てきます。

これはリングに復帰した選手に対して感情移入してしまうのもありますが、それと同時に対戦相手となる選手に対しても感情移入してしまうからです。

復帰したばかりの選手というのは扱い方に難しさを感じます。

心情的に手加減したくなり優しく扱いたくなります。

一般の会社であれば、長期間入院していた社員が職場復帰した際には、しばらく無理な仕事は割り振らないようにすると思います。

ですがプロレスはやっとケガから復帰した選手だったとしてもリングに上がった以上は手加減無しで扱う事が礼儀なのです。

欠場から復帰した選手も、まだ体が完全な状態に仕上がっていなくてもそれを覚悟の上でリングに上がっています。

勝負に遠慮はできません。

仕事のクオリティーを上げる為には時に嫌われ役も演じなければなりません。

なので対戦する選手は容赦なく欠場する原因となった弱点を集中して攻めます。

それによってもしかしたら欠場する原因となった箇所のケガが再発し、また欠場になってしまうかもしれません。

観ている方はヒヤヒヤします。

リング上の選手も闘いを仕事としている以上、表情には出しませんが内心はヒヤヒヤしているのだと思います。

プロレスはいろいろな事を教えてくれます。


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欠場から復帰したばかりなのに!ケガや弱点をつく闘い

最後に

今回は相手の弱点を攻める闘い方について取り上げてきました。

プロレスというのは闘っている選手達にしか分からない気持ちがあるのだと思います。

弱みを持つ相手選手に同情してしまうとその気持ちがお客さんにも伝わり、つまらない選手だと思われてしまいます。

きっと100%のコンディションでリングに上がっている選手はいないと思います。

何かしら体に不安を抱えながらそれを気づかせないように平静を装いパフォーマンスをしているのだと思います。

プロレスに安全性は最優先だと思いますが、安全を優先しすぎた試合をしてしまうとファンにとってはスケールアウトした印象を感じる為、物足りなさを与えてしまい客離れに繋がってしまうかもしれません。

そのバランスをどう取るかが難しい所なのだと思います。