新日本プロレスとWWEの違いや移籍について
新日本プロレスは世界で注目を集めている団体です。
新日本プロレスワールドという動画配信サービスによって海外の人でも気軽に観られる時代になりました。
世界進出を目指す上で動画配信をしているかどうかは必須項目となってきていると思います。
プロレスにおける動画配信サービスで絶大な登録者数があるのはWWEネットワークです。
この記事では新日本を考える上でかかせないライバル団体、WWEについて考えていきたいと思います。
新日本プロレスとWWEの違いや移籍について
1.新日本プロレスにおいてWWEの存在とは
新日本において目の上のタンコブとも言えるのがWWEの存在です。
世界的に見たプロレス分野におけるマーケットのシェア、売上などにおいて世界1位の団体です。
新日本プロレスは世界2位の団体でそれだけでもすごい事ですが、1位と2位の間にはまだ大きな差が存在しています。
アメリカでは日本におけるプロ野球のようにプロレスというスポーツへの国民的認知度が高く、日本と比べ日常的にプロレスと触れあう機会が多い文化なので新日本の競争相手としては相当手強い存在です。
WWEネットワークという配信サービスを世界的に展開していて沢山の会員登録数を誇っています。
WWEではプロレスラーの事をスーパースターと呼びます。
ハリウッド映画やドラマなどのプロレス以外の分野にも力を入れていてスーパースターは絶大な人気を誇っています。
一時、新日本のトップレスラーだった選手が多数WWEへ移籍してしまうというある種、事件のような出来事もあり新日本ファンとして悔しい思いもさせられています。
プリンスデイビッドやAJスタイルズ、カールアンダーソン、ドクギャローズなどがWWEへ移籍していきました。
何より驚いたのは中邑真輔選手のWWE移籍です。
本当に信じられずそのニュースを聞いた当時はものすごくガッカリしました。
ですがレスラーにとっては世界一の団体のリングで試合をするというのは夢でもありステータスでもあるという気持ちは理解できない訳ではないですし、今まで楽しませてもらっていた新日本の選手が世界的な有名選手になっていくのは誇らしく感じる部分もあり、さらに世界的に有名になりレスラーとして何倍も大きくなってまた新日本のリングへ帰ってくる可能性を考えると新日本プロレスにとって大きなリターンとなるというメリットもあるので新日本に所属していた選手の世界での活躍を応援しています。
他にも新日本のリングで活躍していた数多くの選手が移籍していきました。
WWEは選手獲得にものすごい額の契約金を提示して交渉にあたるらしいです。
プロレスにおいてメジャーリーグ的な存在のWWEに所属する事は金銭面でもレスラーにとって好条件となり移籍を考える大きな要素となっているのだと思います。
ここまで挙げただけでも新日本のライバルとして相当大きな存在と言えますが、さらにWWEには新日本にはない強みを持っています。
それはディーバと呼ばれる女子レスラーも多数所属し人気を得ている所です。
日本の女子レスラーだったASUKA選手や宝城カイリ選手も現在WWEで活躍しています。
スーパースターにも劣らない激しい試合を見せてくれます。
WWEと契約した選手には厳しいルールが課せられるようです。
WWE以外の団体では試合してはいけなかったり、退団してすぐに他の団体との契約は認められず一定期間あけなければならない、などがあるようです。
WWE所属選手に退団の噂が流れてもライバル団体がすぐに獲得に動けないようにする事でライバル団体の勢力が大きくなってしまうのを阻止する役割もあると思いますし、スーパースターとして旬な時期をズラす事でファンからの注目を薄れさせる効果も期待しての契約なのかもしれません。
世界一のプロレス団体なだけに考えられていますよね。
新日本プロレスとWWEの違いや移籍について
2.WWEのリングはショー要素が強い
WWEのプロレスはショー的な要素が強いように思います。
冒頭から長い時間のマイクでのスピーチによってストーリーを作り出していきます。
会場モニターではリング外の様子も映し出され、いろいろなパフォーマンスを見せて驚かせてくれます。
スーパースターの中には有名なハリウッド俳優もいてカッコいい選手が多数いますし、ディーバもスーパーモデルのように綺麗なスターが沢山います。
会場の造りも派手で、選手が入場した際にはチャントというお客さんの反応も激しくものすごい盛り上がりを見せています。
衣装や演出も派手で、ある種プロレスというものを演劇のテーマとして利用したショーを観ているかのような感覚にしてくれます。
そのショー的でエンターテイメント性が高いスタイルがきっとアメリカや世界での受けがよく人気を得ているので、WWEは世界での地位を維持できているのだと思います。
新日本プロレスとWWEの違いや移籍について
3.新日本プロレスのリングは世界一
個人的な意見として新日本プロレスのリング上での闘いのスタイルは世界一だと思っています。
レスラーが限界ギリギリまで闘う姿は心を熱くしてくれます。
ショー的な要素が強く感じられるWWEのスタイルによってレスラー個人に対してキャラクターを設定するという会社側からの戦略により、プロレスの能力は高いのにもかかわらず、お客さんからの人気があまり得られず受けが悪い結果となってしまいスーパースターとしての地位を築きづらくなってしまう面もあるようです。
退団した元WWEレスラーを新日本のリングで見ていると、実力者なのになぜ退団する立場になってしまったのかと不思議に思うのは、きっとそういうWWEのシステムも要因の1つだと感じます。
NXTでは純粋にプロレスというものに特化したスタイルを見せています。
WWEがNXTとして純粋にプロレスに特化したスタイルを取り入れている事を考えると、新日本のようなプロレススタイルが世界からも求められている事がわかりますよね。
プロレススタイルの好みは国民性や習慣なども関係してくるとは思いますし、人それぞれ好きなものがあると思うのですが、新日本プロレスの選手達には技のレパートリーが沢山ありバリエーション豊かな試合の組み立て方、意地と意地のぶつかり合いによって最後の最後まで勝敗が読みづらい所に魅力があると感じています。
WWEはモニターでの映像や演出、マイクでスピーチして展開を進めていくなど、ストーリーに時間をかける事を重視しているように感じ、レッスルマニアなどのビッグマッチはこの限りではありませんが試合が始まるとあっさりと勝敗が決まってしまうイメージがあるので、そこが新日本のスタイルとは違う所だと思っています。
そこを取りこぼさないようにNXTというものでWWEのリングには足りないと感じる要素を補強し、闘う事をテーマにしたスタイルのプロレスを見せています。
WWEにも新日本にもそれぞれ強みがあると思います。
その強みを世界に認めさせる事ができた団体が1位になれるのだと思っています。
最後に
今回はWWEについて考えてみました。
新日本プロレスを推していますが、WWEのプロレスも好きです。
新日本の1.4で闘った中邑選手とAJ選手がWWEのリングで対峙すると知った時は興奮を覚えました。
WWEの面白さを知っているからこそ新日本のライバルとして大きな存在である事も感じられます。
いつか新日本プロレスが世界一の団体になり、世界中のレスラーやWWEの選手が新日本プロレスへ所属する事がレスラーとしてのステータスとなるような存在になる事を期待しながら今後もプロレスを楽しんでいきたいと思います。