contents
防御率(ERA)計算機の使い方|投球回と失点から自責点を自動計算
投手 防御率 (ERA) 計算機
合計失点・エラー等による失点(非自責点)・投球回から自責点と防御率を計算します。
使い方メモ: 自責点 = 合計失点 − 非自責失点。防御率 = (自責点 ÷ 投球回)× 9。投球回はイニング+(アウト ÷ 3)で計算します。アウトを未入力の場合は0として計算します。
防御率(ERA)電卓 取扱説明書
概要
本ツールは、投手の「防御率(ERA: Earned Run Average)」を簡単に計算するための電卓です。合計失点・非自責失点(エラーや暴投などで発生した失点)・投球回(イニング数+アウト数)を入力することで、自責点と防御率を自動算出します。
防御率の計算式は以下の通りです:
- 自責点 = 合計失点 − 非自責失点
- 防御率 (ERA) = (自責点 ÷ 投球回) × 9
入力方法
(1) 合計失点
- 投手が登板中に許した「チームの総失点」を入力します。
- 例:5 失点 →
5
(2) 非自責失点
- エラーや暴投、パスボールなど「投手に責任がない失点」を入力します。
- 例:2 点 →
2
(3) 投球回
- イニング数と**アウト数(0〜2)**を入力してください。
- 投球回は自動的に「イニング + アウト ÷ 3」で計算されます。
- イニング途中で交代せず終えた場合は現在のイニング数とアウト数に0を入力してください。
- イニングの途中で交代した場合は現在のイニング数から1を引いて交代したアウト数を入力してください。
- 例:9回3アウト → イニング =
9
、アウト =0
- 例:9回2アウト → イニング = 8、アウト =
2
- 計算上は 8 + 2/3 = 8.666… 回として扱います。
出力結果
「計算する」ボタンを押すと、以下の結果が表示されます:
- 自責点
- 合計失点から非自責失点を差し引いた値。
- 防御率 (ERA)
- 小数点以下 2 桁で表示されます。
- 計算式の確認
- 自責点と防御率の算出過程が確認できます。
使用例
- 例1:
- 合計失点: 5
- 非自責失点: 2
- 投球回: 7回2アウト
→ 投球回 = 7 + 2/3 = 7.667
→ 防御率 = (3 ÷ 7.667) × 9 = 3.52
注意事項
- 入力欄が空白の場合はエラーメッセージが表示されます。
- 投球回は必ず 0 より大きい値を入力してください。
- 非自責失点が合計失点を上回った場合、自責点は「0」と表示されます。
リセット方法
「リセット」ボタンを押すと、全ての入力欄と計算結果が初期化されます。
想定利用シーン
- 投手成績の分析
- スコアブックからのデータ入力
- 少年野球や草野球の記録計算
- 野球観戦時の簡易計算
免責事項
本ツールは参考用に作成されたものです。公式記録や統計として利用する際は、必ず公認のスコア・ルールに基づいてください。
防御率(ERA)とは?計算方法と野球観戦に役立つ知識
1. 防御率(ERA)の基本
防御率(ERA: Earned Run Average)は、野球における投手の実力を評価するための代表的な指標の一つです。投手が 9イニング(1試合分)を投げたと仮定した場合に、何点取られるか を数値で表します。点数が低いほど「失点が少なく、優秀な投手」であることを意味します。
2. 計算式
防御率は次の数式で求められます:
防御率 (ERA) = (自責点 ÷ 投球回) × 9
- 自責点: 投手の責任による失点(エラーや暴投など投手以外のミスによる失点は含まれない)
- 投球回: 投手が投げた回数。アウト1つ=1/3イニングとして計算
例:7回2アウト(7イニング+2/3)は 7.667 回として計算します。
3. 防御率の目安
プロ野球やメジャーリーグにおける一般的な目安は以下の通りです:
- 1点台:非常に優秀、エース級
- 2点台:安定感のある投手
- 3点台:合格ライン
- 4点台以上:改善が必要とされる
草野球や少年野球では点の入りやすさが違うため、この基準はあくまでプロ基準となります。
4. 防御率を知るメリット
- 投手の実力をシンプルに比較できる
- シーズンを通した安定感が見える
- 野球観戦やスコアブック分析がより楽しくなる
打者の打率や本塁打数と並び、投手にとって最も注目される指標のひとつです。
5. 防御率の落とし穴
ただし、防御率は万能ではありません。例えば:
- 守備力が低いチームでは失点が増えやすい
- 中継ぎ投手や抑え投手は投球回が短いため数値が変動しやすい
- 四球や被安打が多くても、たまたま点が入らないと防御率は良く見える
そのため、防御率だけでなく「WHIP(与四球+被安打 ÷ 投球回)」や「奪三振率」と併せて評価することが大切です。
6. 防御率計算の実例
例:投手が 5 失点(うち 2 点はエラーによる失点)、7回2アウトを投げた場合
- 自責点 = 5 − 2 = 3
- 投球回 = 7 + 2/3 = 7.667
- 防御率 = (3 ÷ 7.667) × 9 = 3.52
7. まとめ
防御率は、投手の「安定感」や「抑える力」を一目で表す便利な指標です。ただし万能ではなく、他の投手指標と組み合わせて理解することで、より深い野球観戦や分析が可能になります。草野球からプロ野球まで、ぜひ防御率を参考にしてみてください。