日曜日の夜中、いつものように深い眠りに落ちていた私。
外は静まり返り、部屋の中もエアコンの微かな音しか聞こえない平和な時間でした。
ところが突然、右足のふくらはぎ付近に激しい痛みが走りました。
まるで何かが噛みついたような、鋭くて熱を伴うような痛みです。
「虫がついた!?」
とっさにそう思い、反射的に手のひらで足をバシッと叩きました。
しかし、手に何も感触はありません。
目をこすりながら布団の中を探っても、何もいません。寝相が悪くてスネ毛を引っ張ってしまった痛みかな……そう自分に言い聞かせ、再び目を閉じようとしました。
ところが今度は、左手に同じような痛みを感じたのです。
しかも腕の上に「何かが乗っている」ような明確な感触がありました。
これはただ事ではない。
一気に眠気が飛び、慌てて電気をつけました。
そこには、黒っぽい細長い虫の姿が。
ムカデでした。
長い足をくねらせながら、布団の上を這いまわる姿に鳥肌が立ちました。
初めて見る実物のムカデに、頭の中が真っ白になります。近くに置いてあった中身の入ったペットボトルを掴み、何度も何度も叩きつけました。
しかし布団という柔らかい場所では、なかなか動きが止まらない。必死で布団の外へ追い出し、床の上で再び何度も叩き続けました。動きが明らかに鈍くなったところで、何枚も重ねたティッシュで慎重に捕まえ、ゴミ箱にあった紙タバコの空箱の中に丸めて入れました。
蓋をして、ようやく一息。
ムカデとの戦いは終わりましたが、患部を見るとミミズ腫れのように赤く腫れ上がっていました。
とりあえず洗面所で足と手を念入りに洗い、夏場で常備していたムヒをたっぷり塗りました。
翌日は出勤日だったので、これで大丈夫だろうと再び眠りについたのです。
3時間後に起きて患部を確認すると、意外にもミミズ腫れはほぼ消えていました。
「大したことなくてよかった」と安心し、ムヒを塗り直して普通に仕事へ向かいました。
仕事中もヒリヒリと軽い痛みはありましたが、「少し残ってるな」程度にしか感じず、気にせず過ごしていました。
しかし帰宅後、靴下を脱いだ瞬間、目を疑いました。
右足がパンパンに腫れていたのです。
ふくらはぎから足首にかけて、まるで別人の足のようなボリューム。
これはマズイと直感し、すぐに近くの病院へ向かいました。ムカデに刺されるなんて人生で初めての経験。不安を抱えながら診察を受けましたが、意外にも問診が中心で、「薬を出しておきましょう」とあっさり。
症状が軽い場合は塗り薬だけで済むらしいのですが、患部の様子を見て飲み薬も処方されました。
先生によると、「蜂やムカデに刺された場合、腫れのピークは2日目から3日目くらいに来る」とのこと。
刺された直後は軽く見えても、後からじわじわ悪化するケースが多いそうです。その言葉通り、2日目には刺された付近から足首までがかなり腫れ上がり、歩くのも少し億劫になりました。
※スネ毛は加工で消してます

3日目になると足の甲まで腫れが広がり、激しいかゆみが襲ってきました。
※スネ毛は加工で消してます

夜中にかきむしりたくなるような強いかゆみです。
処方された飲み薬と、即効性のあるムヒを併用しながらなんとかやり過ごしました。かゆみ止めの効果もあって、徐々に落ち着いていきましたが、腫れが完全に引くまでは数日かかりました。
振り返ってみると、真夜中の突然の痛み、電気をつけた瞬間の恐怖、布団の上での格闘、そして翌日になってからの急激な腫れ……すべてが初めての経験で、かなりのショックでした。特に「刺された直後は大したことないのに、2〜3日後にピークが来る」という点は、知らなかったら放置して悪化させていたかもしれません。
もし同じような経験をした方がいたら、以下の点を参考にしてください。
- すぐに冷やす・洗う
刺されたら流水でよく洗い、可能なら冷たいタオルなどで冷やしましょう。毒を少しでも拡散させないためです。 - 市販薬は早めに
ムヒなどのかゆみ止め・腫れ止めは初期対応に有効でした。ただし、腫れが大きくなるようなら自己判断で止めず、病院へ。 - ピークは遅れて来る
先生の説明通り、2日目・3日目が要注意。腫れが広がったり、発熱や強い痛みが出たりしたらすぐに受診を。 - ムカデ対策は予防が大事
夏場は特に湿気の多い場所や物陰に潜みやすいです。部屋の整理整頓、隙間の封鎖、必要なら忌避剤を使うなど、日常的な対策が重要だと痛感しました。
この体験を通じて、小さな虫一匹でも人間の体に大きな影響を与えることを改めて知りました。夜中に突然襲ってくる痛みは本当に恐ろしいですが、冷静に対応し、適切な処置をすれば大事に至らずに済みます。同じような目に遭った方、または遭いそうな方の参考になれば幸いです。
皆さんも、特に夏の夜は足元や布団の中に注意してくださいね。
こんな事が起きる家はなかなか無いとは思いますが(笑)
