ベース弦
ベースを担当する人にとってベース弦の交換時期は気になるところですが、高価なものが多く気軽に交換するのはためらってしまいます。
この記事では ベースの弦にはどんなものがあるのか、ベースの弦を変えないままでいるとどうなるのかについて見ていきたいと思います。
-目次-
1.ベース弦の種類
2.ベース弦を変えないと
どうなるか
3.ベース弦を長持ちさせるには
最後に
1.ベース弦の種類
☆ベース弦の素材
ニッケル
太い音が特徴的でベースの弦の中で一般的な素材がニッケルです。
ステンレス
硬くて錆びにくい素材なので耐久性に優れているといわれています。
コバルト
鉄との合金として使われている素材。磁性を浴びる事が可能な素材になるため、ピックアップとの相性が良いとされています。
コーティング
回りに特殊なコーティングを施してある弦。錆びにくく耐久性に優れているが値段が高価なものが多い。ベースを弾いている時に左手から出るキュッキュッという音が抑えられます。
☆ベース弦のサイズ
弦の太さ
ベースにはいろいろな太さの弦がありますが、太さの違いによっても特徴があります。
太い弦
太い弦を選ぶと音はパワフルになりしっかりとした低音を出せますが、弦のテンションが強くなりがちでその分ネックに負担がかかるので反りに注意が必要です。
また、弦をしっかり押さえるために力がいるので指が痛くなりやすいです。
細い弦
細い弦を選ぶと太い弦に比べパワーは劣りますが音の伸びがよくなり、テンションも弱いためネックへの負担も軽くなります。
太い弦より弦を押さえる力が少なくてすむので比較的弾きやすいと思います。
弦の長さ
ベースの弦をよく見てみると先にいくにつれ急に細くなっています。
その部分がペグという弦を巻き付ける所に合う長さのものを選ぶ必要があります。
ロングスケール弦
一般的な長さの弦です。
基本的にほとんどベースに合うサイズのものだと思います。
ミディアムスケール弦
ロングスケールに比べネックの長さが短いベースに合うサイズの弦です。
特にGibsonのベースで使われるサイズの弦と言われています。
ショートスケール弦
小さなベースに使われるサイズの弦です。
ムスタングベースやZO-3ベースに使われています。
☆ベース弦の形状
ベース弦は表面の形状の違いによりそれぞれ特徴があります。
ラウンドワウンド弦
エレキベースで一般的に使われている形状の弦です。
弦をよくみると巻き線が巻かれていて表面がザラザラしています。
弾いていると左手のノイズが入りやすいですが、ピッキングの時にピックの擦れる音を加えられます。
フラットワウンド弦
弦の巻き線が平らになっていることで表面がなめらかになっています。
アコースティックベースでよく使われていて弾いている時に出るノイズも気にならないのが特徴です。
2.ベース弦を変えないとどうなるか
ベース弦を交換せず劣化してもそのまま使い続けた時にどんな不都合があるか考えていきます。
弦が古くなってくるとチューニングが狂いやすく音質や音の伸びが悪くなります。
また、手垢が付着して汚れすべりが悪くなったり、弦が錆びてきて強度が落ちるため演奏中に切れる事も考えられます。
ですが、逆の考え方をすると特にこだわらないのであれば個人で練習する分にはこまめに交換しなくてもよいのかなとも思います。
音の事よりまず演奏の上達を目的にしてベースを弾くのであればアンプなしの生音でも十分練習できます。
スタジオに入ったり、動画撮影や録音、ライブが控えている時などの前日に新品に交換して弦をなじませておけばチューニングの心配も少なくて済みます。
なのでどうしてもいい音で勝負したい時までは演奏技術を磨く事に時間を使った方が効率的だし節約になると思います。
演奏技術に自信が持てるようになってきたら次のステップとして音質の事を考えていけばいいと思いますし、それまでの練習は弦が切れるまで使い倒していけばいいように思います。
上手な方は劣化した弦を使っていたとしてもそれなりにいい音で演奏できると思いますからね。
3.ベース弦を長持ちさせるには
ベースの弦を新品に交換したらできるだけ鮮度を保つために日ごろから手入れをしておくことも大事だと思います。
練習後はクロスで小まめに拭いたりスプレーを吹いておいたりケースにしまったりして錆対策をしておきましょう。
また、弾かない時は弦を緩めておけばネックへの負担も少なくて済みます。これは極端な例かもしれませんが、弦が劣化し汚れが気になるようになってきたら茹でるという手段もあります。
多少錆は残るかもしれませんが見た目はピカピカになり音質も多少戻ってきます。
ですが多少ピッチが合わない事はあります。ギターに比べ値が張るベース弦なので大切に使っていきましょう。
最後に
こだわりだすと気になってくるベースの弦ですが、自分が意識するほど聴いてくれる人たちは音の専門家でもない限り多少の音質の変化に対して指摘してくる事は無いと思いますし、エフェクターが強めにかけられた音になると音質がいいか悪いかなんて判断しにくいと思います。
音質にこだわるのも大事ですが演奏技術を磨く事やお客さんを楽しませる事の方が大事なような気がします。
そして何より演奏している本人が楽しめるかどうかだと思います。
なので自分が納得できるなら頻繁に弦交換することも無いと思います。
どうしても新品の音じゃないと楽しめないのであれば手入れをしっかりしてできるだけいい音で長く使えるようにすればいいと思いますし、こだわらなくても楽しめるのであれば弦がどうなろうと切れるまで続ければいいと思います。
すごい人になると弦が切れても結んで使い続ける人もいるくらいですからね。
聴いてくれる人に対していい音を提供して楽しんでもらいたくなったときが弦の寿命の時期だと思います。
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