ベースを耳コピするためのコツ【弾きたい曲をお金をかけずに】

お金をかけずに弾きたい曲のベースを耳コピするためのコツ

お金をかけずに弾きたい曲のベースを耳コピするためのコツ

耳コピとは耳で聴いた音を拾って楽器で演奏する事です。

好きなバンドやアーティストの曲を聴いていると、この曲を弾けるようになりたい!と思いますよね。

そしてまず楽器屋さんにいくと思います。

楽器屋さんには沢山のスコアがありますが、自分が弾きたいアーティストやバンドのスコアが販売されていない事もあります。

仕方なく耳でコピーに挑戦してみても、ギターに比べ、ベースの音は聴き取りづらくてなかなか上手くいかない。

そんな時に役立ててほしいコツを説明していきます。





ベースを耳コピ
まずイヤホンかヘッドホンを用意する。耳に負担がかからない音量で聴く。

まだ最初の頃は音を拾うという作業に慣れていないので、時間と根気が必要になります。

この曲のベースを弾いてみたい!という情熱さえあれば大丈夫ですが、イヤホンやヘッドホンで集中して音を聴こうとするとどうしても再生音量が大きくなりがち。

耳に負担がかからない音量で、時々耳を休めながら作業しましょう。

ベースを耳コピ
曲中でこの部分は弾けそうという箇所を見つける

普段からスマホで音楽を聴く時や車のオーディオなどで音楽を流している時、弾いてみたい曲だけを1曲リピートで聴いておきましょう。曲の構成などを把握しておくとスピーディーに作業が進みます。

特にベースの音に集中しベースラインの聴こえる部分だけ口に出して歌ってみて下さい。

耳コピする上で重要なのは何も聴いていない状態でも歌えるかどうかです。

歌えるようになった所でベースを持ち、そのメロディーを弾けるようにしておきます。


ベースを耳コピ
曲中の一番低い音を探す

曲の中で一番低い音を見つけチューニングを探りましょう。

4弦、若しくは5弦ベースの一番太い弦の開放の音(フレットを何も押さえずただ弾いた音)を基準にしてチューニングをしておくと耳コピの作業途中に低い音が足りないと気づいてチューニングしなおすという手間が無くなりスムーズに作業が進みます。

ベースを耳コピ
YouTubeの0.5倍再生を使う

聴こえた部分は弾けるようになりましたが、どうしても聴き取りづらい部分はYouTubeの再生速度を0.5倍速で聴いてみましょう。

YouTubeには再生速度が変更できる機能があります。画面の縁に⚙️のマークか縦に・が3つ並んだマークがあるので、それをクリックすると再生速度という項目があります。クリックすると標準、0.75、0.5、0.25とありますが、あまり速度を遅くすると音質が悪く聞き取れないので0.5くらいまでにして弾けない部分を集中して聴いてみましょう。


ベースを耳コピ
ライブ映像によってはベースの音がよく聴こえる

YouTubeの音源で聞き取りづらい時は、持っているライブDVDを観たりYouTubeでライブ映像を探してみて投稿されていたら参考にしましょう。

ライブによって音のバランスが違っていたりするのでベースがよく聴こえるものもあったりします。

またライブ映像は手元が映る事もあるので、どうしても聴き取れない時は手元の映像が映った所で停止してポジションを確認するのもいいでしょう。

ベースを耳コピ
YouTubeの弾いてみたを参考にする

YouTubeには一般の方が投稿した弾いてみた動画というものがあります。

検索窓に弾きたい曲名、ベース、カバー、弾いてみた等を入力して検索してみます。

動画が投稿されていたら参考にしましょう。

ベースの演奏を聴かせようとしている動画なのでベースの音がよく聴こえます。

ただ、その演奏されているベースラインの信頼度は投稿者の耳コピの技量によってまちまちなので、上手い投稿者を探しましょう。


ベースを耳コピ
イコライザー機能や、スピード調節機能、任意の場所を選択して繰返し再生ができるアプリを使用する

これまでの項目を試してみても聴き取れない場合はアプリを使用してみましょう。

今はイコライザー機能とスピード調節機能と決めた区間をリピート再生できるアプリも出ています。

耳コピ アプリ で検索すると出てくるので探して試してみるのもよいでしょう。

【イコライザー機能】

イコライザー機能は音の周波数ごとに調節できます。周波数は数十Hzから数KHzまでありますが低音の周波数から数字が大きくなるにつれ高音の周波数に対応しています。

低音の周波数のメモリを上げると低音が強調され聞き取りやすくなり、ギターやボーカルの音と重なって聞き取りづらいときは中間域や高い周波数のメモリを下げるとベースの音が聞き取りやすくなります。

いろいろなメモリを調節して自分なりにベースの音が聞き取りやすい位置を探してみましょう。

【スピード調節機能】

スピード調節機能を使って再生速度を遅くします。

YouTubeの話でも言いましたがあまり遅くしすぎると音の質が悪くなるので、音がちゃんと聴こえる程度のスピードまで落としましょう。

【任意の区間を決めて繰返し再生する機能】

決めた区間をリピート再生して聴いてみましょう。

この部分までは聞き取れるけど、ここから先の部分がわからないという時に、わからない区間の最初の地点と最後の地点を設定すると、その区間だけ繰返し再生してくれます。

スピードを遅くして繰返し聴いているとだんだん聞き取れるようになってきます。

設定次第では1音だけでもリピートできます。

スタート位置を決める時は少し慣れが必要です。

ベースを耳コピ
間の音を予想する

ベースラインの中でこの音とこの音に挟まれた1音だけどうしても聴き取れないという時もあります。

そういう時は自然な流れになる音を予想して入れましょう。

どういう事かというと、「お○ようござ○ます」の○の中に何が入るかはわかりますよね。

これは極端な例えかもしれませんが、こんな風に実際に演奏されている正確な音と合っているのかわからなくてもよいので自然な流れになる音を入れて弾いてみましょう。


・まとめ

いろいろな方法を紹介してきましたが大事な事は何回も繰返し聴く事です。

そして音が拾えない箇所は後回しにして聴こえる所からコピーし、とりあえず1曲通して弾けるようにする事を意識してやってみて下さい。

今聞き取れなくても耳が慣れてくるとふとした時にどんなフレーズを弾いているか聴こえてきたりするものです。

一気に耳コピしようとせず、今日はこの小節だけにしよう!とか、今日はAメロだけにして明日はBメロに挑戦しよう!など、曲を細かく分けて少しずつ音を拾う作業を積み上げていくと音の正確性もあがっていくと思います。

そして耳コピした曲を音源を再生しながら弾いてみると音が外れている箇所が出てくるので、そこを修正する。その繰返しを根気よく続けてみましょう。

・おわりに

耳コピを繰返していくと音感がついてきて頭の中で鳴った音をすぐベースに落とし込む事が出来るようになってきます。

これは自分でオリジナルのベースラインを作曲する時に役立ちます。

まず1曲を目標にして耳コピに挑戦してみましょう。

1曲やり遂げると次の曲に取り組んだ時、前よりベースの音が聴こえるようになっている事に気づくはずです。

音を拾うスピードもきっと上がっている事でしょう。

好きなバンドやアーティストの演奏と同じように弾けると嬉しいもの。

耳コピを身につけるとスコアを買わなくてもよいので、無料で好きなアーティストのプレイが弾けるようになるという事です。

是非挑戦してみて下さい。

ここまで耳コピをおすすめしてきましたが、楽しく演奏ができるのなら音源と全く同じようにならなかったとしてもよいのです。

何回も弾いてみて、ここの音違うなと気づいたら修正するもよし、わからない所はルート弾きにするのもよし、グリスでごまかしてもよいのです。

ベースプレイを楽しんで下さいね。

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