【新日本プロレス】棚橋弘至選手がよく口にする受けの美学について考える

【新日本プロレス】棚橋弘至選手がよく口にする受けの美学

【新日本プロレス】棚橋弘至選手がよく口にする受けの美学について考える

新日本プロレスのレスラーはたくましい肉体をしていますよね。

レスラーという職業である以上当たりまえの事のように思える部分もあります。

心は体を表すといいますが、あの肉体は相当な精神力と日々のトレーニングによって積み重ねてきた目に見える結果だと思います。

強靭に鍛え上げた肉体から繰り出される技を全て受け続け、最後まで立ち続けるプロレスの精神、受けの美学について考えていきます。





【新日本プロレス】棚橋弘至選手がよく口にする受けの美学について考える
1.受けの美学はお客さんへのメッセージ

受けの美学はお客さんへのメッセージ

プロレスは他の格闘技とは違う側面を持っています。

普通格闘技というと相手からの攻撃をいかにかわしてダメージを受けずに勝つかを競うものだと思いますが、プロレスにおいては相手の攻撃をすべて受けた上でどちらが強いかを競っています。

激しいぶつかり合いや技の応酬を繰り返していく中でリングに倒れこんでしまう事もあります。

しかし、レスラーはどんなに苦しくても、どんなにダメージが蓄積されていても、体が少しでも動く限り最後まであきらめず何度も何度も立ち上がってきます。

観に来ているお客さんの人生にはいろいろと困難を抱える時もある。

そんな時にレスラー達が何度も立ち上がり最後の最後まであきらめず戦い続ける姿を観たお客さんに対して、立ち上がる勇気と最後まであきらめない強い心を持って乗り越えてほしいというメッセージが受けの美学という言葉に込められているように思います。

【新日本プロレス】棚橋弘至選手がよく口にする受けの美学について考える
2.人気選手の強靭な肉体を保つ為の努力

強靭な肉体を保つ為の努力

プロレスに受けの美学という言葉があるとはいえ、相手レスラーからの攻撃に耐え続けられる肉体を持っていない事には実践できませんよね。

プロレスラーは日々、想像を絶するほどのトレーニングをしています。

棚橋弘至選手の著書「100人に1人の逸材bodyのつくり方」の中で沢山の種類のトレーニングが紹介されています。

その中でのトレーニングの考え方は、腕の筋肉、足の筋肉、胸の筋肉という考え方ではなく筋肉をさらに細分化し、大胸筋1つにしても上部、中央部、下部というように部位ごと分けて筋肉にとって無駄のない負荷のかけ方を研究分析しトレーニングを行っています。

相手の攻撃を受け続けても耐えられる強靭な肉体と人気レスラーとしてふさわしい体形を維持し、ギリギリまで自分を追い込む強い精神力をファンの目に触れない所で想像を絶する努力によって磨きつづけてくれているのです。





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3.ダメージのリスクより理想の体形

プロレスはパズルのピース

最近のプロレスラーは理想の体形をしています。

以前まではプロレスラーというともっと見た目にはプニプニとした肉付きがある体形のイメージがありました。

現在も比較的肉付きがあるレスラーはいますが、スタイルがよくボディービルダー顔負けなほどに美しいハッキリとした筋肉を魅せるレスラーが沢山いるように思います。

過去のプロレスラーに相撲取りのような肉付きがある体形の選手が多かった理由として、肉付きがあったほうが強い衝撃を体に受けた時に衝撃力を吸収し軽減させる効果があるからだろうと考えられます。

筋肉の上に多くの肉がついている事でクッションの役割をし、衝撃から体を守り、ケガをしにくくしてくれるからです。

それなのにスタイルがいいレスラーが沢山いるのはきっとプロレスファンに女性が増えてきた事も理由の1つかもしれません。

男性ファンにおいてもレスラーがカッコいい体をしていた方が憧れます。

肉付きのある体形ならば軽減できるはずの衝撃も、筋肉の美しさを優先した体形にとっては衝撃力がさらに強く感じられ、かなりのダメージを負う事になると思います。

それを分かっていながらあえてトレーニングによってファンが望む理想の体形をキープしているのも受けの美学の1つだと捉える事が出来ます。

最後に

プロレスは相手に攻撃をする姿より攻撃を耐え続けている方に対して感情移入し、応援したくなるものでもあるように思います。

お互いに全ての攻撃を受け続け、倒されながらも何回も立ち上がって全力で闘い続ける姿を観ていると感動を覚えます。

己の全てを出しきってあらゆる攻撃からも耐え続けた末の試合後には結果を称賛する以前に勝った選手にも負けた選手にも拍手を送りたくなります。

それがプロレスにおける受けの美学の意味なのかもしれないと思えてきます。