徹底されたコンセプト「夢の国」
ディズニーリゾートへ行くと見渡す限り非日常の景色が広がっています。
それはまるで映画の世界の登場人物になったかのような気分になります。
ディズニーの世界に足を踏み入れると、映画のように観るだけではなく実際にゲストが映画の世界に飛び込んだような体験をする事で映画を観る以上の感動を味わえます。
その感動体験は徹底されたコンセプト「夢の国」を作り出している人達の力によって成り立っています。
今回は徹底されたコンセプト「夢の国」 をテーマに取り上げていきます。
現実的な部分はゲストにみせない
ディズニーリゾートでは沢山のものを取り扱っています。
売られている商品はバンバン売れていくので補充する必要が出てくると思います。
ですが取り扱っているものを運び入れている様子を見た事がありません。
不思議です。
何種類もあるディズニーキャラクターのグッズやレストランでの豊富なメニューに必要な食材や必要な製品、お土産、ショップで売られている商品の食材などをパーク内に持ち込まなければならないはずです。
ですが、営業に必要となるモノを運び入れる作業というのは現実を連想させてしまい、非日常空間である夢の国のイメージを保てなくなってしまいます。
もしディズニーの店の前に商品を乗せた台車が置いてあったら少し残念な気持ちになりませんか?
したがって、ディズニーリゾートに訪れる沢山のゲストに見られないようにしながら、来場者に対応するための莫大な量のモノをパーク内に運び入れ続ける必要があると思います。
ではどうしているか。
ディズニーには地下のトンネルがあると噂で聞いたことがあります。
どうやら搬入は地下のトンネルを使って行っているようです。
ゲストの夢の時間を壊さないために、地下のトンネルを使って現実を連想させる作業を見せないようにしてくれているようなのです。
清掃員カストーディアルさん
ディズニーには沢山の人達が来場します。
人が集まる以上、何かしらのゴミは出てきてしまいます。
夢の国にゴミが落ちていたら残念な気持ちになりますよね。
そこで必要になってくるのが清掃員さんです。
清掃員さんは夢の国ではカストーディアルキャストと呼ばれています。
本来なら現実を連想させてしまう清掃員さんをカストーディアルという夢の国の登場人物として表に出す事で清掃という作業をショーとして表現し、エンターテイメントの1つとしています。
ブランドイメージを保ち続けている
ディズニーは夢の国というイメージを保ち続ける為に現実を連想させるものの除外を徹底しています。
パーク内からは何処を見渡しても外の電柱が見えないという話は有名ですよね。
時間になると通路を規制して行われるパレード。
あれだけ多くのディズニーキャラクターとパフォーマンスをするダンサーさん、移動する大きな乗り物(フロート)が登場するにも関わらず、スタンバイしている様子を見た事がありません。
本来なら学校の運動会のように種目が始まる前に集まってスタンバイしている場面がどこかで見られるはずなのですが、ディズニーではいきなりどこかから沢山の人達やフロートが登場してきてパレードが進んでいきます。
これもきっとゲストに現実的な気分を感じさせず夢の国というイメージを守るためにしてくれている事だと思います。
最後に
夢の国というコンセプトを徹底するためにいろいろな工夫をしてくれている事が分かりますね。
これらはきっとキャストさんからゲストへ楽しんでほしいという気持ちの表れだと思います。
夢の国の中にいる人達全員をファミリーとして考えてくれているキャストさん達に感謝しながら、これからも沢山の楽しい思い出を作っていきたいですね。