トラックドライバーへの転職をお考えの方へ
トラックドライバーという職業に対してどんなイメージをお持ちでしょうか。
一言にトラックドライバーと言ってもいろいろな働き方があります。
法改正により今は働きやすくなった運送会社も増えてきています。この記事を転職先選びの参考にしてみて下さい。
-目次-
1.トラックドライバーになるには
2.業務内容について
3.給料について
4.休日について
5.労働時間について
6.事故や荷物破損の際の費用について
終わりに
トラックドライバーへ転職
1.トラックドライバーになるには
運転資格
まずトラックを運転できる資格として中型車限定免許が必要になります。年齢が20歳以上で普通免許を取得してから2年以上経過すると中型車限定免許の資格を得ることができます。
一般的に4トントラックの運転資格になります。
中型以上や大型免許になると教習所での講習や試験がさらに必要になってきます。
初任診断
運送会社に入社するとまず初任診断を受けなければなりません。
この診断によってドライバーとしての適正や運転の癖、反応速度などがデータとしてわかり、安全に業務ができるかどうかなどを確認されます。
入社後どのドライバーも年一回の適正診断を受けなければなりません。
フォークリフト
業務内容によってはフォークリフトを使わなくても仕事が回る会社もあると思いますが、フォークリフトの資格は持っておいた方がよいでしょう。会社によって免許取得制度があるので求人を探す時の参考にしてみて下さい。
トラックドライバーへ転職
2.業務内容について
業務内容は選ぶ会社によって様々なので、求人募集に書かれている内容を元に自分にあったものを選びましょう。求人内容に求めている情報が記載されていないときは電話してみたり面接の際に確認しましょう。女性でも働きやすい業務もありますし、今は1日体験入社できる所もあるので、実際に体験してみるのもよいかもしれません。1日分の給料が支払われます。
【業務内容の例】
手積み手下ろし
文字どおり荷物を手作業で積み降ろしする業務です。
荷物の重量や大きさによって積み分けたり、サイズがバラバラの荷物を隙間なく積み、荷崩れしないようにします。
スーパーなどの店舗への配達や引っ越しなど体力が必要となる一般的な業務です。
パレットを利用するフォークリフト業務
パレットと呼ばれる板の上に積み上げられた荷物をフォークリフトで積み降ろしする業務です。
これは荷主さんによってまちまちですがあらかじめパレットの上に荷物がセットしてあり、ただフォークリフトでトラックへ積み、荷主先で降ろすだけの業務もありますが、ドライバー自身がパレットに荷物を手作業でセットして積み、降ろし先でまたセットしたパレットから手作業で降ろす業務もあります。
パレットごとに積み降ろしできる業務は比較的楽ではありますが破損などの危険性を伴うのでフォークリフトの運転技術が必要となります。
台車を利用する業務
スーパーなどへの納品ではカゴ台車を利用する所もあります。
手作業でトラックに積んだ荷物をカゴ台車と呼ばれる折り畳み式の台車や長台車に移しかえ、納品場所へ移動させる業務です。
中にはトラックをバックでホームに停めトラック後方につけられているパワーゲートを利用して、あらかじめ荷物がセットされたカゴ台車をそのまま降ろし、空いたカゴ台車を回収する業務もあります。
トラックドライバーへ転職
3.給料について
給料は会社によっての給料体系などの取り決めや運賃設定、移動距離、労働時間などによって支給額はまちまちですが、働き方改革により、まだ全てとは言えませんが過酷な業務をさせる会社は減ってきているようです。
また社会保険や退職金制度などの整備も整っている所が増えてきています。
トラックドライバーへ転職
4.休日について
会社ごとに業務カレンダーがあり、それに合わせて休日が設定されている事が多いです。
定期便などの業務では荷主さんの休日に合わせて設定されていることもありますが、運送会社が請け負っている仕事が他にあり人手が必要な場合は休日にその仕事を担当させられる事もあります。
長距離などのフリー業務は休日が決まっていない事もあります。
トラックドライバーへ転職
5.労働時間について
労働時間については会社や業務内容によってまちまちですが、定期便などは一般的な会社員と同じ勤務時間で1日の仕事を終われるところもあります。
求人募集などに書かれている時間はあくまでも目安になっている事が多いので、あらかじめ確認しておいた方がよいでしょう。
最近は過酷な残業をさせない流れになってきていますが、会社で定時として決められている時間からはみ出している場合、時間外の残業手当てがつきます。
早朝や深夜などは日中に比べ道路が空いていて働きやすい面もありますし、今は女性ドライバーも増えているので、労働時間を選ばせてくれる所もあります。
自分のスタイルにあった労働時間がある会社を探してみて下さい。
トラックドライバーへ転職
6.事故や荷物破損の際の費用について
事故や荷物を破損させた時の弁済費用については会社内の取り決めによります。
程度によってドライバーが全額負担しなければならない会社もありますし、何%はドライバー負担、免責金額が決められている場合もあります。
程度が軽ければ全額会社負担という所もあると思いますが、程度が大きい場合は保険適用となると会社が支払う保険料の金額が上がってしまうので多少はドライバーに負担させる会社が多いように思います。
面接の際に確認しておきましょう。
終わりに
トラックドライバーの業務についての概要はご理解いただけましたか。
以前まではトラックドライバーというと過酷な職業というイメージが強かった傾向にありますが、今は働きやすい環境に変わってきています。
飲酒運転や健康に対する意識も向上し、運行前の点呼やアルコールチェックなどの実施が義務づけられ、バックカメラやドライブレコーダーの設置により安全に仕事が出来る整備もされてきています。
トラック業界はプロドライバーとして安全運転を心がけていれば快適に仕事ができる環境にどんどん変わっていってます。
これからトラックドライバーへの転職をお考えの方に参考になればと思います。